-lavaの研究所- "Lava"ratory

自作ストーリーの情報庫且つ稀にlavaの日常晒し

バトルロイヤル弐 5話

刺さったトライデントを力を込めてゼンディックスは抜く。
それと同時に…ファルギアの頭部から豪勢に血液が噴き出す。
力なく、ファルギアは地面に思いっきり倒れこみ、そのまま全く動かなくなった…
「ファルギア!!!」
「…!」
それを見ていた何者かがファルギアの名を呼ぶ。
だがその姿は見えない。
ゼンディックスはそれに気付き、Λ覚醒で紅に染まったまま、呟く。
「……誰……」
それに反応し、ゆっくりと現れたのは…
「ちっ…!やってらんねぇ…って…さ…」
リドル・グルーム。Fチーム。
「空間のクロスジーン…」
ゼンディックスの前に堂々と現れたリドルだったが…
ゼンディックスが何かに疑問を抱く。
「…ん…?闇属性を感じねぇ……」
現れたリドルからは闇属性が感じられなかった。
リドルは闇属性の筈だが…
だがそれを気に止めず、リドルは戦いを始めようとする。
「始めるぞ……」

一方、Fe公園…
狼狽えるファクトの前に現れたのは…
クレアーヴォイエント。Bチーム。
(クレアーだと…!?………!!!)
ファクトはクレアーヴォイエントの登場に焦るが、少し考えるとある事が分かった。
そして急に彼は笑い出す。
「…くっ…wwwくはははっwww」
「…何がおかしい…」
落ち着いた口調でクレアーヴォイエントは返す。
そしてファクトが気付いた事を話す。
「分かりましたよwww今のザイディンの動きwww貴方が仲間であれば、霊と化した彼を動かしているのだと…wつまり彼は死んだのです!w」
とんでもない事を言い出した。
だがファクトの推理は的中していたようで…
クレアーヴォイエントはそれに対して応える。
「流石ステルスを創った科学者…飲み込みが早い…御名答です…」
なんと、本当にザイディンは死んでいた。
だがそれを覆すように、クレアーヴォイエントが続ける。
「だが俺の仲間には他に…ウィック…プラント…。これを言えばザイディンが消えた方法…意味…分かるだろ…?w」
ウィック。Bチーム。
プラント。Bチーム。
クレアーヴォイエントはファクトに何かを察するように仕向ける。
そしてファクトはすぐに気付いた。
「…!…ウィックのテレポでザイディンを救出…そしてプラントの技で回復……。」
自分で導き出した答えだったが、彼は未だ疑問があった。
「…だが一度死んだ人間の回復など…できる訳が……」
そう、いくらプラントの光合成といえど、一度死んでしまえば回復は不可能の筈だった。
そしてそれに応えてクレアーヴォイエントが言う。
「エグゾンのモニターで死因の解析…そしてlavaのカードでプラントの技を強化…死んでからの時間が短ければできるって訳さ……w」
なんと、戦士たちの技の組み合わせで死んでしまっても回復できるらしい。
それを伝え、クレアーヴォイエントは小さく嗤う。
それを聞いたファクトは真剣に、そして軽く賞賛する。
「…何という…。見直しましたよ…」
そして、クレアーヴォイエントは武器を構え始める。
戦うようだ。
「…フッ…ザイディンの霊が消えている…成功したようだな…」
クレアーヴォイエントは霊を確認し、右眼の眼帯を投げ捨てる。
「いくぞ…ファクト…」
その右眼には、沢山の泡のようなものがあり、眼球は通常でなかった。
恐らく、透視などの能力だろう。
その瞬間、一気にクレアーヴォイエントの髪が長く、そして全体が漆黒に染まる。
「覚醒!!」
そう、元ヴェンジャンス軍の覚醒だ。
そしてその直後、覚醒技を繰り出す。
「青龍!!!」
水属性で作られたものだろうか、蒼い龍がクレアーヴォイエントの手中から飛び出し、一直線にファクトに向かっていく。
物凄い速度だが、それに間に合う様に、ファクトが左腕の小型PCを口に近付け、それに伝えるように早口に喋る。
「…ID SMMF-01同じく02,03パスワード…****** ****** ******起動」
途轍もなく早いが、しっかりとその言葉は小型PCに吹き込まれた。

一方、上空…
スペイスがヴィーツァに言いかける。
「…もういいだろ…互いに分かっているのなら…明かそう…ぜ…。」
2人にしか通じないような言葉で言う。
それに対し、ヴィーツァは顔の下の方に手を添え、
「…いいだろう…」
と呟くと…
添えた手が勢いよく斜め上へと動く。
するとその顔には…ヴィーツァの顔はなく…代わりに…
「俺以外に変装できる奴がいるとは…w」
現れたのは…
ディルファーツ・ウーンド。Bチーム。
ヴィーツァの姿はディルファーツの変装だったのだ。
「ディルファーツ…!!」
テンが驚く。
そしてまたスペイスが同じように顔に手を添える。
「悪りィ悪りィ…殆どまだ出てねぇからな…ぜ…w」
そして同じように添えた手を斜め上へと動かすと…
「初めまして…ぜ…w」
現れたのは、
ズィーベン。Aチーム。
彼も変装が得意だった。
そしてスペイスの姿は変装したズィーベンだった。
「ズィーベン……!」
やはりエイトが驚く。
そしてその隙を狙い、2人の真上からアクトが狙いを定める。
それにいち早く気付き、テンは何かを仕掛けた直後…
アクトが凄い勢いで地に着き、武器が振り下ろされる。
その前に回避したテンは嗤って言う。
「かかったな」
「……!!」
アクトは足元に気付く。
だがそれは僅かに遅かった。
テンが地面に撒いた、爆発型の短剣が次々に爆発していく。
アクトはギリギリで武器を使って闇属性を灯し、それによって爆発をガードした。
そして軈、爆発は停止していったが…
それを見てアクトが闇属性を消した瞬間。
「侮っ……!?」
それは完全にテンの狙いだった。
アクトがガードを解いた瞬間、更に短剣が爆発し始めた。
テンの新技、剣之低空打上花火。
テンが手を付いた地面に爆剣が送られ、コントロールによって、地面の下から爆剣が次々に飛び出す。
そしてそれ等が飛び出した直後に爆剣が爆発していった。
まさにまるで剣之低空打上花火だ。
爆風が段々と濃くなっていく…
「…作者の絵が雑で何描いてあんのか分かんねぇ…」
はい。
あの、初め3DSで描いたけど酷かったね、うん。
仕方ない。(((
でも大体文章化したら通じたでしょ?☆
そして、立ったままのエイトの横側に、アクトが突然現れ、言った。
「…今のは本気で……侮りすぎた…」
アクトの顔に巻かれた布が所々焦げ、更に顔も一部焦げ、そこから煙が上がっていた…
そして、隠れた右眼の下から…血が多く流れていた…
まだ体力には余裕があるようだが、今の攻撃により、彼の額には汗が浮かんでいた…

続く。

A…テン、エイト、ズィーベン
B…lava、アクト、ザイディン、エグゾン、クレアーヴォイエント、ウィック、プラント、ディルファーツ
E…ファクト
F…(ファルギア)、リドル
G…ゼンディックス

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