-lavaの研究所- "Lava"ratory

自作ストーリーの情報庫且つ稀にlavaの日常晒し

バトルロワイヤル弍 18話

「ヴィーツァ…っ…!」
「貴方は…」
「ザン…」
ザン。Eチーム。
「い、一体何があったんだ…ザン…」
「…此奴には恨みがある…」
「…?」
「…ふっ…じゃぁ目障りなお前から…w」
ヴィーツァがPtソードを構える。
「…」
ザンはただ無言でヴィーツァを睨む…
「一撃でやられぬようにな…w」
ヴィーツァが動き出す。
「…ノンタイム・バースト…」
瞬間的にザンへと凄まじい斬撃が刻まれる。
だが…ザンは無事だ。
「…この程度じゃねぇだろ…貴様…」
「ふんっ…w」
「どうなってんだ…ザンが無傷…」
「あの彼、ヴィーツァの攻撃に合わせて目に見えぬ速度で武器を動かし、全てを防ぎ切りましたね…」
「そんな高度な…」
「なめてかかると痛い目に会うぜ…w」
「わぁってるよ…」
ヴィーツァが走り出し、ザンに向けてPtソードを振る。
ザンが武器を振り、防ごうとするが…ヴィーツァが突然消える。
「…瞬間移動…か…?」
と、その瞬間、ヴィーツァが同じ場所に現れ、斬撃がザンに直撃する…
「くっ…!」
「おいおいこんなんで血ィ流してちゃぁ…まだまだ序の口だぞ…?w」
「今のは…何だ…」
「瞬間移動に見えるが、違うぜ…時間移動だ…w」
「時間移動…」
「2〜3秒後に時間移動したんだよ…一瞬だけ姿を消し、狼狽えているうちに再び現れ、時間差での攻撃…w」
「…」
「強い…」
「時間移動…それを使えばこんな事だって…w」
そう言うと、ザンの周囲に次々とヴィーツァが現れた。
「分身…!?」
「元のヴィーツァ本人からの分身ならば…それぞれ一個体はヴィーツァ本人程は強くないはずです…」
「分身?そんな甘っちょろいもんじゃねぇぜ…?w」
「何…!?」
「簡単な話だ、1時間後の俺が1時間前、つまりこの今に時間移動しただけだ…それを繰り返せば幾つもの自分が生み出せるのと同じ状況が作れる、ってわけだ…w」
「そ、それぞれ全てがヴィーツァ本人なのか…!?」
「そうなると圧倒的に勝ち目は…ないですね…」
「…だが1時間後のお前って事は…1つ欠点があるな…」
「…え?」
「疲労だ。事実上、もしこれから1時間ずっとぶっ続けで戦い続けていたとしたら…徐々に疲労が溜まっていき、様々な能力が低下する…」
「それは心配ねーよw」
「なっ…?」
「テメェ等雑魚なら、1時間など経たずに瞬殺するからよ…w」
ヴィーツァが嘲笑する。
「…そうはいかねぇぜ…」
「いや、瞬殺だなw」
「ふざけるな」
「ふざけてなどいないさ…1時間後の俺にはこのバトルの記憶が既にあるんだぜ?もうお前等の戦法、結果…全てお見通しさ…w」
「何っ!?」
「まぁ、そんなもんさ…さぁ、かかってこいよw」
「…」
ザンが現在のヴィーツァに襲いかかる。
だがその間に…
「がっ…!」
「ぐあ"っ…!」
「脆いな」
複数のヴィーツァによって、ゼンディックスとベットが一瞬で倒される。
「どうだ?wお前の仲間がやられた気分は?w」
「…俺は彼等とは同じチームじゃねぇ…はなっからお前とは単独で殺るつもりだ…」
「そうか…wやってみろ…w」
ヴィーツァが瞬間移動でザンの背後へ行く。
「…行くぞ、」
ザンが武器を振る。
モノクロームフェンス!」
ザンの斬撃から白と黒のオーラが弾け出す。
光属性と闇属性だ…
ヴィーツァが一瞬だけ消える。
「また時間移動か…?…いや、まだ攻撃は届いてない…」
「技コピー…」
ヴィーツァが覚醒する。
「何の技だ…?」
「Square!」
「!?」
ヴィーツァの目の前から鉄の立方体が次々に出現する。
ザンの斬撃は弾かれた…
「技コピー、モノクロームフェンス!」
続いてヴィーツァが同じ技をコピーする。
「ダークシールド…!」
ザンが闇の盾を作り出す。
だが、盾が壊され、攻撃がザンに来る。
更に周囲のヴィーツァも覚醒、技コピーでモノクロームフェンスを使う。
すると、ザンが手を地面に向け…
「グラウンドバイブレーション!」
地面が大きく揺れる。
と同時に、モノクロームフェンスの斬撃が堕ちる。
「…!?」
ヴィーツァが疑問の表情を見せる。
そしてその瞬間…
現在を除く全てのヴィーツァが消滅する。
「何っ…!?」
「…」
「…何が起こった…んだ…?」
ゼンディックスが問う。
「…恐らく、パラレルワールドです…」
「!?」
「ザンが予定外の行動を起こす事で、パラレルワールドの分岐点で別の世界へと俺達を誘導したのでしょう…それにより、未来のヴィーツァは皆、この世界から排除され、消えていった…」
「なっ…」
「恐らく、彼はそれを狙っていたのでしょう…ザン…」
「なるほど…」
「…ふっ…そういう事か…w」
「それより教えろ。」
「…?」
「何故今ザイディンの技が使えたんだ。この場に彼奴はいないぞ?」
「…ふっ…気付いていたか…w」
「言え…」
「…簡単だ、技コピー寸前に瞬間移動でザイディンの元へ、一瞬だけ行ったんだよ…w」
「なっ…」
「どうやらザイディン、彼奴はライバルのディヴィラルを倒し、新しい敵と戦闘中だ…w」
「…」
ザンが睨む。
「これで、とどめだな…w」
「…」
ザンの顔から汗が出る。
そして一瞬、ヴィーツァが消え…
「技コピー…」
「やばい…!」
「無重力!」
ザンの呼吸が妨げられる。
「くっ…ぐあ"っ…!」
ザンの口から出る鮮血が周りを漂う…
「ふっ…呆気ないな…」
ヴィーツァが無重力を解く。
「くっ…ヴィー…ツァ…っ…!」
「終わりだな、ノンタイム・バースト…」
ザンに無数の斬撃が注ぐ。
「…ふっ…w」
ヴィーツァが振り向く…
「…!!!」
ザンはその場に居ず…代わりに少しズレた位置に抱えられていた…
ザンは血を流し、動かない。
「くっ…」
「お前は…」
「くそっ…ザンっ…」

一方、トーソービル屋上…
スペイス。Cチーム。
ビル近くで浮いている。
「流石ザイディン…凄い戦闘力の伸びだな…」
「スペイスか…」
「だが、俺以外に敵がいるんだ、此処は1vs1vs1だな…」
「ふっ…全て消し去ってやるよ…w」
フィアース。Gチーム。
「此奴は爆発物を巧みに使う奴でな…油断できねーぜ…」
「…」
ザイディンが沈黙する。

続く。

A…テン、エイト、ズィーベン、(ナイン)、ワン
B…lava、アクト、ザイディン、エグゾン、クレアーヴォイエント、ウィック、プラント、ディルファーツ
C…(ディヴィラル)、(レイ)、イクスサンダー、(フェイン)、スペイス、A-バレン、ストラフリード
D…ヴィーツァのみ
E…ファクト、ディザスター、(ザン)
F…(ファルギア)、(ガーヴェリア)、リドル、アルビノ、ライアート
G…(ゼンディックス)、(ベット)、フィアース