-lavaの研究所- "Lava"ratory

自作ストーリーの情報庫且つ稀にlavaの日常晒し

バトルロワイヤル弐 8話

「…もう少しで…俺の出番だな…www」
リドル達の周りに潜んでいる戦士一人が、聞こえぬように呟いた。
黒闇球の中で、ゼンディックスは集中する。
これからのリドルの攻撃を全て対処するつもりだろう。
「…いくぞ…」
リドルが小さく言う。
少しの間があって、ゼンディックスの方へ、攻撃が向かってくる。
黒炎属性による、黒炎弾だ。
360°全方向から絶え間無く黒炎弾が襲う。
銃の発砲で相殺したり、又はトライデントに闇属性を灯し、斬っていく。
更に、熱を帯びた闇属性の放射能も飛び出す。
ダークレイディエイションだ。
僅か、ゼンディックスの身体に掠れる。が、
殆どが彼の防御によって消された。
「…粘るな…あと3分もないぞ…」
「…分かっている…だが、なんとしてでも貴様は倒す…」
リドルの息は急激に上がっていった。
身体中に紫色の血が流れる。
「…ダークアンドブレイク!」
リドルの頭上に彷徨う闇の球が動き出す。
そしてそれ等が、黒闇球に入り込む。
ゼンディックスに2つの闇の球が近づく。
それをしっかり捉えた彼は、銃とトライデントで2つを捕らえる。
だがその瞬間、闇の球が光緝く!
目が眩む。
漆黒の空間が突如として目も開けられぬ程に白くなっていく…
そして、爆発。
白い煙が視界を覆う。
結果…ゼンディックスは…生き残った。
だがそれなりにダメージはあった。
リドルは…
いない。
「…最後の力で空間移動したのか…」
ゼンディックスはそう予想した。
「…さて、新たな敵を…」
「探さねども、此所に居るのだがな。」
「!!」
ゼンディックスが移動しようとしたその時。
その声は、背後から聞こえた…黒い影…
黒いマントと紅い眼が睨み付ける。
「好敵手を待たせたな…」

一方、トーソービル16Fロビー。
「…なかなか強い奴だった…ってッッサ…」
「…そうですね…一人で僕やリドルまでもを倒したのですから…」
「…ごめん…ちょっと静かにしてあげて…まだリドル…回復してないから…」
「あぁ、すみません。ですが、貴方の能力、とても助かりますよ…w」
「俺以上の回復ってッッサ…」
ドンッ
突然、上から激しい音が響く。
「…誰か戦っているのでしょうか…」
「ここまで激しく音が鳴るとなると…屋上での戦い…か?」
「多分、そうでしょう、ガーヴェリア…」
「にしても、戦ってるなら、誰だと思う、ファル…」
「よく覚えてましたね!!!ぼk」
「黙れ」
「……。」
「…2人はこれからどうするの?」
「一度死んでからの時間が長すぎます。恐らく、これではリタイア扱いでしょう。このまま傍観しておくことにします。ですが、恐らく、まだリドルは絶命直前に此所へワープしてきました。ですから、まだ彼には戦ってもらう事にしましょう。」
「……そう。」
「…にしても助かります、アルビノさん。」
アルビノ。Fチーム。
「…ありがと。」
回復技で主に役立つ戦士。
史上、最高の回復能力を持つ。
「んで、どうする。俺はそろそろ戦いに出たいが、リドルも連れて行くべきか?」
「…あぁ、そうですね。頼りにしてます。」
「…あぁ…w」
微かに動く口元。
角に下がる紐が揺れる。

一方、Fe公園…
目の前に迫る青龍。
そこに降り注ぐ、剣。
そして飛び散る青龍の身体を防ぐ、盾。
「!!」
そして…倒れた青龍が超高速で蹴られ、クレアーヴォイエントへと向かう。
「くっ…!?」
クレアーヴォイエントは咄嗟に横へ交わし、避ける。
そして、ファクトの周囲に同時に、3つの身体が着地する。
ファクトの新たなメカ…
「紹介します、SMMF-01,02,03ですw」
ファクトが眼鏡を光らせ、ニヤッとする。

続く。

A…テン、エイト、ズィーベン、ナイン
B…lava、アクト、ザイディン、エグゾン、クレアーヴォイエント、ウィック、プラント、ディルファーツ
C…ディヴィラル
E…ファクト
F…(ファルギア)、(ガーヴェリア)、リドル、アルビノ
G…ゼンディックス