-lavaの研究所- "Lava"ratory

自作ストーリーの情報庫且つ稀にlavaの日常晒し

バトルロワイヤル弐 6話

右眼から血を流し…そのままエイトの背後から狙いを定める…
エイトは頭を下ろし、しゃがんで交わす。
そこを突いたテンが攻撃…
「百剣無双!」
「!!」
両手を拡げたテン…
その両手から次々と剣が一定間隔で飛び出す。
軌道はそれぞれ全く違うように描くが…
その標的は全てアクトの方向へと吸い込まれるように飛んでゆく。
四方から絶え間無く攻めてくる短剣に…アクトは僅かに狼狽えるが…
自分の武器に盛大な闇属性を纏い、そのままバトンのように扱って、武器を高速で廻しながらアクトの身体の周りに満遍なく武器を廻し、完全に防御した。
「なっ…!」
「…俺も一度侮ったが…貴様も侮ったな…」
「侮った…?…何の事だ」
テンが真剣な顔つきで言う。
「?」
すると、その背後からエイトが攻めていた。
両手に炎を灯し、殴る寸前…
「忘れるな」
「!!」
その言葉は…エイトではなかった。
エイトの後ろから無数の手裏剣が飛ぶ。
エイトは避け切れない。
数発当たった…
「…lavaか…!」
「忘れてただろ…(汗)」
「…今のはエレクの技か…」
lavaの左手にはエレクのカードがあった。
「…いっ…てぇぇぇ…!!」
エイトが血を流したまま地面に転がっていた…
そこにアクトが忍び寄る。
「!!」
「…お前の出番は終わりだ…残念だったな…」
「なっ!」
アクトが武器をエイトに振り下ろした瞬間…
「………?」
リタイア覚悟で目を瞑ったエイト…
彼が目を開けると…
「…悪りぃっ…遅れた…ステルス…w」
間一髪、エイトの代わりに犠牲になった…
ナイン。Aチーム。
「ナッ…ナインッ…!!」
ナインの身体からは夥しい血が流れていた…
「…くっ…かはぁっ…!」
「…自ら犠牲になるだけに来たのか…ただの馬鹿だな…侮りなどもない…」
アクトが言葉で嘲笑するが…
「…いや…」
テンが気付いて呟いた。
「……!!」
アクトはその言葉にすぐに気付き、武器をナインの身体から抜く。
だが…もう遅かった。
「…!!!」
アクトの目の前を、ナインの武器が走る。
武器に付着していた血痕が、アクトの頬に散る。
そう…
「…Λ覚醒だ…w」
顔の包帯を外したナイン…
その顔には紅い、紅い血が流れていた。
過去の傷で顔の一部が歪んでいる…
「…まさに、侮った…だな、アクト…w」
ナインがゲス顔でアクトに言う。
うわっ、悪の表情だこれ。恐ろしっ
「…チッ…」
静かにアクトが舌打ちする。

一方、トーソービル屋上…
古く錆びたドアの開く音がゆっくりと鳴る。
Bチーム。回復に成功したザイディンだった。
エグゾンのモニターから、此処で待ち受ける敵と戦う事にし、エグゾンの瞬間移動で来たのだ。
ザイディンがコンクリートの地面を歩む音が鳴る…
目的の敵は…
「…やはり来たのな。」
「…あぁ。」
屋上にある、何だかよく分からんタンクやら何やらが置いてある場所の上で、一人の戦士が座っていた。
顔に巻いた白布が風に吹かれ、水平に靡く。
「久し振りの戦いだな…」
Cチーム。ディヴィラル。
「…あぁ。」
「まぁ、お互い手合わせしたいとは思っていただろうが…」
話しながら、ディヴィラルは跳んで降りてくる。
あ、本編でも落書きでも一度もザイディンvsディヴィラル描いた事ねぇや☆
「取り敢えず、どれだけ強くなったのか、だなw」
武器を持ち直し、ディヴィラルはザイディンに言う。
「…まぁ、な…w」
ザイディンは少しニヤッとする。
「…話してても時間の無駄…さぁ、早速…」
ここまで言ったところで、2人は武器を構え…
「開始だ!」
走り出した…!

一方、苦境の丘…
ゼンディックスとリドルが対峙する地だが…物陰には…彼方此方に戦士が息を殺して隠れていた…

続く。

A…テン、エイト、ズィーベン、ナイン
B…lava、アクト、ザイディン、エグゾン、クレアーヴォイエント、ウィック、プラント、ディルファーツ
C…ディヴィラル
E…ファクト
F…(ファルギア)、リドル
G…ゼンディックス

※リタイアした人は括弧付き